経緯説明⑦~検察は、実現不能なストーリーを描く…

「国循サザン事件」の当事者・桑田さんが、そのときの実体験と真摯に向き合って、わかりやすくまとめられた文章です。

何回かに分けて、アップいたします。

 

前回のブログはこちら↓

経緯説明⑥~ようやく取り調べがおわり・・・

 

桑田が入札を牛耳り、他部署の部下を動かして不正???

その後,三輪検事の「また呼びます」の言葉とは裏腹に,3月になり,4月に入っても,私に「お呼び」はかかりませんでした。当時,山本総務部長から聞いて分かったことですが,この期間中は,ずっと,調達企画室の中島契約係長が被疑者として取り調べを受けていたのです。

この話を聞いて,私は,三輪検事が中島契約係長のこともたびたび口にしていたことを思い出しました。その時点で,私は,ようやく,検察が,

「桑田が入札を取り仕切り,中島契約係長に指示して,ダンテックに見積金額を教えた」

というストーリーを描いていることに気づきました。

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これは,国循の業務手順上,ありえないことです。なぜなら,繰り返しになりますが,たとえ情報システムの企画・運営・管理が私の担当業務であっても,その調達(入札)については調達企画室の所管する職務であり,かつ,私は調達企画室の中島契約係長に業務上の命令を行う権限を持たないからです。

私は,国循において部長職にはありましたが,あくまで直接的に組織運営に携わることのない「現場の責任者」であり,一部マスコミの報道にあったような「国循の幹部」ではありません

検察は,①私が,あたかも国循の幹部のように調達企画室に命令できるほどの強大な権限を持ち,②それをもって,本来,調達企画室が行う入札業務に介入し,③中島契約係長に対し,「私と癒着していた」ダンテックへの価格漏洩を命じた,との見立てをしていたのです。

ところが,すでにご説明したとおり,これら①~③のいずれも事実ではありません。

 

続きはこちら 経緯説明⑧〜矛先を次々と変え、重箱の隅をつつきまくる検察

最初から全文通してご覧になるなら 経緯説明(桑田さんご本人自署)

 

「どうして“サザン事件”なの?」と思われた方は、こちらをご覧ください。

『サザン』のわけ