当事者が語るミニセミナー@大阪 ありがとうございました
国循サザン事件-0.1%の真実-無罪を訴える桑田成規さんを支援する会Nです。
2018年3月16日(金)の判決を前に、2/22に東京で3/3には大阪でミニセミナーを開催させていただきました。
大阪ミニセミナーは、2016年の初公判前からご支援くださっている八田隆さん司会、コメンテーターに桑田さんの弁護人である我妻路人先生をお迎えし、ディスカッション形式で進められました。
ミニセミナー@大阪では、3つの公訴事実について1つずつ桑田さんの解説と八田さんからのご質問、我妻先生の補足という流れで進められました。
検察の主張している公訴事実
- 2012年度の一般競争入札において,NECが競争参加資格審査のために提出していた運用支援業務従事者数等が記載された書面を,電子メールにてダンテック高橋氏に送信し,NECの体制を教えた。
- 2013年度の一般競争入札において,ダンテックのみを仕様書案の作成に関与させるとともに,ダンテック以外の業者の参入が困難となるような条件を盛り込んだ仕様書を作成し,その事情を隠して入札に供した。
- 2013年度の公募型企画競争入札において,受注する意思のない企業NDDを競争に参加させたうえ,ダンテックより高値で応札させるとともに,ダンテックが作成提出すべき企画提案書について助言指導を行った。
これについては、このブログでも、以下の動画解説でも詳しくご説明しております。
今回のミニセミナーでは、司会の八田さんからこの事件について「この事件は非常に特殊な性格を持っている」と、問題提起がありました。
- あいまいな事件性
- 動機の不存在
- 暴かれた不正行為
詳しい内容については、セミナー当日の動画の公開を準備中ですので、そちらでご覧いだければと思いますが、簡単にご報告を。
あいまいな事件性
- 公訴事実の説明を聞いても、それが法に触れるのかどうか、入札に詳しくない一般の人間にはピンとこない。
- すなわちそれは「裁判官にも同じ」である。
- 明らかに法に触れたとわからないようなことを検察が主張するというのは、無理があり仕組まれたような事件という印象を受ける。
- 官製談合といえば一般的には「金品の授受」が行われ「見返りがある」というこをイメージするが、そのような事実は全くなく非常に事件性があいまいである。
動機の不存在
- 一般的には官製談合といえば、企業に金品の授受や見返りを求めたり、あるいは退職直前の役人が天下り先を求めるなどのことがあるが、今回桑田さんには全くそのようなことがない。
- その中で検察は、桑田さんは国循を良くしようとしてやったんだろうが、それは法律では許されないことだという旨の主張をしている。しかし、これでは必罰感情を喚起しない。悪人を懲らしめるということで光り輝いている検察官としては、本来言いたくないことを言っている。
我妻先生からは、
- 検察は桑田さんがダンテックと深い関わりがあり、そのダンテックに有利になるように働きかけていたと主張している。その証拠は桑田さんとダンテックの間でやりとりされたメールに頼っている。しかしメールだけで有罪を立証することは非常に難しい
と補足していただきました。
暴かれた不正行為
34回の公判の過程で、新たな事実が色々とわかった。そのことが国循内部の不正行為につながるのではないかという感想を持っている。
特に意見招請の手続き(WTO基準)をナショナルセンターである国循が行わなかったことについて、本来はそのことが大問題である。
また、ダンテックが新規参入するまで15年以上、NECの独占状態であった。もしかしたら、官製談合はNEC時代にあったのではないか?それを能力のある桑田さんが入ってきたことでパンドラの箱を開けてしまったのではないか?という、根の深い事件なのではないかと感じる。
以上は抜粋です。詳しくは後日公開される動画で、桑田さんの解説や我妻弁護士の補足なども含めご覧いただければと思います。
東京・大阪会場に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
大阪ではメディアの方も関心を持っていただき、終了後も桑田さん、我妻弁護士は囲み取材を受けておりました。
記者の皆様、公正公平な記事をお願いしたいと思います。
判決は2018年3月16日(金)9時40分〜11時、大阪地裁にて行われます。
判決まであと少し!これからも応援のほど、よろしくお願いいたします。
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ミニセミナーを終えた感想(桑田さん)
ミニセミナーを終えた感想(八田さん)
桑田さんを支援する会では、桑田さんの冤罪をはらすべく動いています。
公判を傍聴するたびに、0.1%を証明する真実が見えてきます。
ぜひご一緒に、その真実を確かめてください。