国循官製談合事件 第2回公判その3
国循サザン事件-0.1%の真実-無罪を訴える桑田成規さんを支援する会Nです。
本日2016年5月10日13時10分〜16時10分、大阪地方裁判所第603号法廷にて、国循官製談合事件(「国循サザン事件」)の第2回公判が行われました。
国循官製談合事件 第2回公判その1 – 国循サザン事件―0.1%の真実―国循官製談合事件 第2回公判その1
この速報は、逮捕起訴された桑田さんを支援する会として動いているNが、第2回公判の様子や感想を傍聴した本人としてアップいたします。
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仕様書の作成
第2回の公判では「仕様書」という言葉もキーワードでした。
仕様書とは
- 国循内で必要な物の調達依頼を契約係が受けた場合、その調達でどのようなものが必要なのかを明記するために作成されるもの
- カタログやインターネット等の情報から、価格やそのもの性能、使いやすさなど、必要とされるものの明細がわかるように作成する
この仕様書の作成に関しては、検察と西田氏で何度もやり取りが行われました。
このやり取りは
- 仕様書は誰が作るのか?
- 仕様書はどのタイミングで作るのか?
ということがメインだったのですが、その中の「誰が」という部分は、しつこくやり取りが繰り返されました。
この「誰が」ということにこだわるのは、本来は仕様書は契約係が作成することになっているようですが、次の条件の場合には仕様書の作成に他の部署も加わるからのようです。
調達するものが、医療やシステムなど専門的なもので契約係だけでは正確に内容を把握できない場合
そもそもカタログやネット情報から、金額や性能などを把握できるものは契約係で作成できるが、それ以外の専門的なものは正確な仕様書を作成できない、ということです。
この場合は、契約係に調達を依頼した専門部署が、仕様書の作成を行う場合もあるとのこと。
では、その専門部署が作成した仕様書を誰かがチェックするのか?となると、その内容については、作成した専門部署を信頼している、と西田氏。
「そもそも、専門的な内容についてわかりかねるのでお願いするのだから、作成した内容をチェックしようにも誰もわからない」
そこにすかさず検察が「作成した部署の人を信頼して任せるということですよね?」と念押し。
へ〜そうなんだ〜・・・・・
仕事としていかがなものか?
組織で仕事をする上では、もちろん信頼関係は大切です。
しかし、あれだけ「入札に関しては公平に」と言っている調達企画室の専門職さんが、大切な仕様書の内容について「自分の知識外だから、作成した専門の人を信じるしかない」というようなことで済まされるのでしょうか。
本来なら、その「わかり得ない部分」だからこそ、作成する人が自分都合で作成しないか?をきっちりチェックしなくてはいけません。
「信頼しているから」などという状態では、不正の温床を作っているようなものだろうと感じました。
なぜこんな曖昧な感じで、しかもその曖昧さを強調するように尋問がおこなわれているのか?
そういえば「不正の温床を作る」という見方もできますが、見方を変えれば
その仕様書に沿って調達された場合、その調達したもので何か問題が発生したときには、その仕様書を作成した人の責任ということになる・・・
結局、調達企画室も契約係も、「自分たちが判断したのではありません」と言いたいのか?と思ったのでした。
もう一つのキーワード「入札に関する情報の公開、質問の受付け」に関しては、国循官製談合事件第2回公判その4でお伝えします。
国循官製談合事件 第2回公判その1 – 国循サザン事件―0.1%の真実―国循官製談合事件 第2回公判その1
次回第3回の公判は、2016年6月1日(水) 13時10分〜17時、大阪地裁にて行われます。
ぜひ皆さんも、0.1%の真実を一緒に見極めてください。
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